ドラえもんがネズミを見ると…
ネ、ネ、ネ、ネズミ〜!
ご存じの通り、ドラえもんはネズミが大の苦手です。
ネズミが家にいると思うだけで、大変なパニックに陥り、そんな時には、ネズミの「ネ」の字を聞くだけでぞっとするそうです。
ネズミ嫌いも、ここまでいったらたいしたものです。
ここでは、ドラえもんのそんなネズミ嫌いが高じて、平常心を失い、とんでもない行動に出てしまうお話をご紹介しましょう。
ネズミとばくだん
このお話では、ドラえもんがちょっとネズミを見かけただけで、重火器を取り出して、それを家の中で見境なくぶっ放します。
そして、のび太とママにネズミ退治を依頼するのですが、手渡す武器が尋常ではありません。
「ジャンボ・ガン」 一発で戦車をふきとばす。
「熱戦銃」 一瞬の内に鉄筋のビルを煙にしてしまう。
え……、家の中でこれを使うんですか?
そして終盤、ネズミを発見できず、精神的に極限まで追いつめられたドラえもんが、ついにとんでもないものを取り出します。
ドラえもん: ようし! こうなったら……、地球はかいばくだんを! フヒーッ、ヒ、ヒ、ヒ、ヒ。
こんな笑い方をされたら、もはや、手の付けようがありません。
野比家に、そして地球に、未来はあるのでしょうか……。
驚音波発振機
※ この作品名は、増刷時に改題されています。ここでは改題後の作品名でご紹介します。
冒頭、のび太がジャイアンのことでドラえもんに助けを求めようとしますが、ドラえもんは家でネズミを見かけたらしく、それどころではありません。
ドラえもん: おお、そうだ! 爆弾で家もろともぶっとばしてやれ。
何とも物騒な話です。
さて、この話では、タイトルにもなっている、「驚音波発振機」(正式名称はもっと長いです)で、ネズミ退治をしようとするのですが、ドラえもんは、かんじんの驚音波のテープをなくしてしまったそうです。
ここで、のび太がナイスアイディア! ジャイアンの歌を驚音波のテープ代わりに使えないかと提案します。
無事、ネズミ退治には成功するのですが、調子に乗り過ぎたせいで、のび太は最後、とても困ったことになります……。
ハメルンチャルメラ
このお話でも、冒頭でドラえもんが暴挙に出ます。
ドラえもん: うぬ、おのれ。この家もろともぶっとばしてやる!!
のび太: まあまあ落ち着いて。なんとか穏やかに……。
のび太くんの言う通り。ちょっと落ち着きましょう。
どうしてそんなに苦手なの?
ドラえもん大事典
ところで、ドラえもんって、ネコ型ロボットのくせにどうしてこんなにネズミが嫌いなのか、ご存じですか?
てんとう虫コミックス 11巻 の最後に載っている、「ドラえもん大辞典」を読むと理由が分かります。
なるほど、昼寝をしている時に、ネズミに耳をかじられちゃったんですねぇ……。
これを見てのび太は大笑いしてますが、ちょっと、これは笑えないなぁ。