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ドラえもんの最終回

「ドラえもんの最終回」というと、どちらかというと、「のび太が植物人間だった」とか「故障したドラえもんをのび太が修理する」といった、都市伝説的なうわさ話が有名になってしまっているので、それらを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
しかし、藤子・F・不二雄先生自身により「最終回」として描かれた作品もまた、確かに存在します。
ここでは、それらの「最終回」についてお話しようと思います。

最終回とするつもりで描かれたと思われる作品

次の作品については、作者の真意は不明ですが、一度はドラえもんの連載を終了するつもりで描かれた作品らしいです。
でも、作者のドラえもんに対する愛情が深かったためでしょうか。結局連載終了とはならず、翌月に「帰ってきたドラえもん」が執筆され、連載は継続されました。
これらの作品は、ドラえもんの中でも特に感動的な作品となっています。読んだことのない方は、ぜひご一読を。
この話は、中途半端に紹介したくないので、作品のほぼ全ての内容を以下に書いてしまいます。完全なネタバレとなっておりますので、原作を先に読みたい方は、以下は読まないで下さい。

さようなら、ドラえもん

ある日、突然ドラえもんが未来の世界に帰らなくてはならないことになります。
最初は、泣いてドラえもんを引きとめようとするのび太でしたが、パパやママに諭されて、諦めます。
最後の夜。いつもは押し入れで寝ているドラえもんも、この日はのび太と一緒の布団に入っています。でも……。
のび太: ねむれない。
ドラえもん: ぼくも。
二人は、眠らなくても疲れない薬を飲んで、外に散歩に出ます。
自分がいなくなった後ののび太を心配するドラえもん。ちゃんと一人でやっていけると約束するのび太。
ドラえもんはその言葉が嬉しくて、思わず涙を流します。
ドラえもん: ちょ、ちょっと、そのへんを、さんぽしてくる……。
ドラえもんはその場から走り去って行きます。
のび太: なみだをみせたくなかったんだな。いいやつだなあ。
のび太が空き地の土管に腰掛けていると、フラフラと人影が。
それは、寝ぼけて散歩しているジャイアンでした。
寝ぼけているところを見られたジャイアンは怒り、のび太に殴りかかります。のび太は思わずドラえもんに助けを求めようとしますが、思い直します。
のび太: けんかなら、ドラえもんぬきでやろう。
ジャイアン: ほほう……。えらいな、おまえ。そうこなくっちゃ。
しかし、ジャイアンとのび太では、とても勝負にはなりません。けんかというより、のび太が一方的に殴られるばかり……。でも、のび太は諦めません。
ドラえもんは家に戻りますが、のび太は戻りません。心配して外に探しに行きます。そして、空き地で、ボロボロになりながら、なおもジャイアンにつかみかかっているのび太を発見します。
ジャイアン: いてて、やめろってば。悪かった、おれのまけだ。ゆるせ。
さすがのジャイアンも、のび太の頑張りにホトホト参ったようで、逃げるように立ち去ります。
そしてドラえもんがボロボロののび太に駆け寄ると、のび太が傷だらけの顔を上げます。
のび太: かったよ、ぼく。
みたろ、ドラえもん。かったんだよ。ぼくひとりで。もう安心して帰れるだろ、ドラえもん。
ドラえもんは、涙を流しながら、ただ黙ってのび太に肩を貸して歩いています。
翌朝、のび太が目を覚ますと、ドラえもんはいません。
タイムマシンの入口である、机の引き出しが開いたままになっています……。
最後、のび太のドラえもんに対する心の中での呼び掛けで話は終わります。
さようなら、ドラえもん」 収録単行本一覧
てんとう虫コミックス 6巻
コロコロ文庫 感動編
コロコロ文庫デラックス 胸キュン感動編
大全集 4巻
※単行本名をクリックすると、その単行本の収録話一覧に移動します。

帰ってきたドラえもん

ドラえもんが帰ってしまい、元気をなくしてしまったのび太。
でも、くよくよしてもドラえもんが帰ってくるわけではないのだから、気を取り直して明るく暮らそうと決心します。
ところが、外に出るとスネ夫やジャイアンに四月バカだということで、ひどい嘘をつかれます。特にジャイアンの嘘は「今そこでドラえもんに会った」という、のび太にとっては非常に残酷な嘘でした。
騙されたことを知り、部屋で一人泣くのび太……。
しかし、ふと、別れ際にドラえもんから渡されたものがあったことを思い出します。ドラえもんの形をしたケース……。がまんできないことがあった時に開くと、その時必要なものが出てくるとのことでした。
ケースを開くと、そこには飲み薬がありました。
ウソ800(エイトオーオー)
これを飲んでしゃべると、しゃべったことがみんなうそになる。
これを使い、のび太は見事、スネ夫とジャイアンに仕返しをします。
仕返しを成功させ、喜ぶのび太でしたが、その喜びもすぐに覚めます。家に帰り着く頃には、すっかり沈んだ気分になっていました。
ママ: ドラちゃんいた?
のび太: ドラえもんがいるわけないでしょ。ドラえもんは帰ってこないんだから。もう、二度と会えないんだから。
ところが部屋の扉を開けると、そこにはドラえもんの姿が!
なぜ帰って来られることになったのか、ドラえもん自身にも原因が分からなかったのですが、どうやら、ウソ800を飲んで「ドラえもんは帰ってこない」と言ったため、それが嘘となり、帰って来られることになったようです。
二人は涙を流しながら抱き合って、しかしウソ800の効果を意識した上で、こう喜び合います。
うれしくない。これからまた、ずうっとドラえもんといっしょにくらさない。
帰ってきたドラえもん」 収録単行本一覧
てんとう虫コミックス 7巻
コロコロ文庫 感動編
コロコロ文庫デラックス 胸キュン感動編
大全集 4巻
※単行本名をクリックすると、その単行本の収録話一覧に移動します。

小学四年生3月号に描かれた「最終回」

以下2作品は、ドラえもんの連載されていたのが、学習雑誌の「小学○年生」であったために描かれた作品です。
当初、ドラえもんは、小学一年生〜四年生に連載されていました。すると、小学四年生の読者は、翌年は小学五年生を買うことになるため、ドラえもんが読めなくなります。つまり、小学四年生3月号のドラえもんは、一年ずつ成長していく子供にとって、最終回ということになります。そこに配慮して描かれた「最終回」的なお話が以下2作品というわけです。
なぜ2作品しかないかというと、この翌年より、小学五年生、六年生にもドラえもんが連載されることになったためです。
これらの作品は、上で紹介した作品ほどの完成度はないように思いますが、明らかに最終回として描かれている作品なので、以下にご紹介します。

ドラえもん未来へ帰る

小学四年生の1971年3月号に掲載された「最終回」です。
時間旅行者のマナーの悪化を受け、一切の時間旅行を禁止する法律が制定され、それによりドラえもんも未来へ帰らなければなくなる、というお話です。
ドラえもん未来へ帰る」 収録単行本一覧
大全集 1巻
※単行本名をクリックすると、その単行本の収録話一覧に移動します。

ドラえもんがいなくなっちゃう!?

小学四年生の1972年3月号に掲載された「最終回」です。
のび太はドラえもんに頼る癖がついてしまい、このままでは、一人で何もできない駄目な人間になりそうだと心配したセワシが、ドラえもんを未来に連れて帰ることにする、というお話です。
最後、のび太が一人で自転車に乗る練習をしているところを、ドラえもんとセワシがタイムテレビで応援するシーンで終わります。
ドラえもんがいなくなっちゃう!?」 収録単行本一覧
大全集 1巻
※単行本名をクリックすると、その単行本の収録話一覧に移動します。

参考:都市伝説的な最終回のうわさ

ドラえもんの最終回については、色々な根拠のないうわさが流行しました。
以下、有名なものについて、簡単に書いておきますが、これらは、あくまでも、正当な藤子・F・不二雄によるドラえもんとは一切関係ないものですので、ご注意下さい。

のび太は植物人間

色々なバリエーションがあるようですが、私の知っているのは、ドラえもんの話は、植物状態となったのび太が見ていた夢だった、というものです。
あまりにも悲劇的な話ですよね。こんな話は、人の興味を引きやすいので、うわさとしてどんどん広まったのでしょう。

ドラえもんが故障し、のび太が猛勉強して修理する

このお話は、同人誌としても発行され、著作権侵害などで問題となっていました。
元々のオリジナルストーリーを作った方は純粋なドラえもんファンで、あくまで自分の創作として公開されていたものが、本人の意図しない形で広まってしまったもののようです。
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