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ページ数の多い話

ドラえもんの作品は、7〜10ページの短編がほとんどなのですが、たまに非常に長い作品があります。
ここでは、てんとう虫コミックス収録作品の中で、ページ数の多い方から、上位3作品をご紹介します。

第3位 (31ページ)

ゆうれい城へ引っこし

第3位は、31ページの作品。
通常の作品の3〜4倍のボリュームということですね。

物語は、パパが外出から帰ってくるシーンから始まります。
一軒家を建てるための不動産物件を見に行っていたようですが、どうも望ましい物件ではなかった模様。

そんな話をしている両親のいる部屋を出て、ドラえもんのいる自分の部屋に下がります。
のび太: もう少しユメのある話はないかしらね。
ドラえもん: あるよ。ドイツへいってお城を買おう。
ドラえもんは、週刊誌の「ドイツの売り城特集」という記事を読んでいたのでした。
それによると、「ミュンヒハウゼン城」というお城は、一千万円で買えるそうです。
一千万円といえば、先ほどパパの話していた予算の上限値です。

のび太は早速、両親に提案しに行きます。
のび太: お金ちょうだい!
パパ: またか、いくらだ。
ママ: なに買うの?
のび太: 一千万円! お城!
もちろん、却下です。

でも、のび太たちは、どこでもドアで、そのお城を下見に行きます。
現在のお城の持ち主は、「ロッテ・ミュンヒハウゼン」という、若い女性。
生まれ育った思い入れのあるお城ですが、税金もばかにならないし、仕方ないようです。
お城といっても、ユメのある話ばかりではないようです……。

ロッテさんと話しているところへ、おじさんの「ヨーゼフ」という弁護士が訪ねて来ます。
彼によると、なんと、ミュンヒハウゼン城には幽霊が出るそうです!
幽霊は本当に出るのでしょうか?

サスペンスタッチの作品ですが、最後は心温まるハッピーエンドで、心地良い読後感を味わえる作品です。
ゆうれい城へ引っこし」 収録単行本一覧
てんとう虫コミックス 12巻
※単行本名をクリックすると、その単行本の収録話一覧に移動します。

第2位 (37ページ)

ぼく、桃太郎のなんなのさ

第2位は、さらに増えて、37ページ。
ページ数が多いこともさることながら、この作品は、他にもいくつかの点で、少し異色です。

まず、この作品には「バケルくん」という、藤子・F・不二雄の別の作品の主人公が登場します。

さらに、この作品は、以下の3部構成になっています。
その1 時間写真のなぞ
その2 へんな外人のなぞ
その3 桃から生まれた〇〇〇

「その1」は、ドラえもんとのび太の登場するお話。
のび太の夏休みの宿題の手伝いで、ドラえもんが「タイムカメラ」を使い、過去の町の写真を、1ヵ月刻みで遡りながら撮影していくのですが、ある時点を境に写真が出て来なくなり、カメラも戻って来なくなります。
そして、その最後の写真には、なんと桃太郎が写っていたのです!

「その2」が、バケルくんの登場するお話。
ある日、バケルくんが、行き倒れになった外国人を家に連れ帰ります。
その外国人はオランダ人で、600年程昔から家に伝わる、まるで写真のような絵の手掛かりを掴むべく、来日したとのこと。
彼の言う、「日本のサムライのような身なりをしている」人物の写った、まるで写真にしか見えない絵。
そこに写っていたのは、なんと、桃太郎でした!
バケルくんはドラえもんに相談しに行くことにします。

そして、ドラえもん、のび太とバケルくんが、タイムマシンで桃太郎探しに出掛けるのが「その3」、という構成になります。

読み応え十分の冒険活劇です。
ぼく、桃太郎のなんなのさ」 収録単行本一覧
てんとう虫コミックス 9巻
大全集 5巻
※単行本名をクリックすると、その単行本の収録話一覧に移動します。

第1位 (51ページ)

ガラパ星から来た男

堂々のトップは、第2位を大きく引き離し、なんと、51ページ!
この作品は、てんとう虫コミックスの最終巻45巻の最終話として収録されていますが、45巻は最後が191ページなので、実に、この巻のページの4分の1以上が、この作品で占められている計算になります。

冒頭、超人気のゲームソフト「紅帝伝説」が欲しく、せっせとママの手伝いをしてお小遣い稼ぎをする場面から物語は始まります。
早速手に入れたスネ夫によると、すっごい人気で、もうすぐ売り切れとなる見込みらしいです。

のび太は焦り、ママにバイト料の先払いを懇願しますが、あえなく却下。やる気を失くしたのび太は、昼寝をしようとします。
それを見て、ドラえもんは「ワスレバット」で、のび太にそのことを忘れさせようとするのですが、その寸前、のび太はあることをひらめき、タイムマシンに乗り込みます。

のび太の思い付きとは、1ヵ月後に行き、その時に貯まっているはずの自分のお小遣いを手に入れて、ゲームソフトを買おう、というものでした。
怠けて1円も貯まっていないのではないか、と懸念しますが、意外なことに貯金はたっぷりありました。

それは良かったのですが、どうも部屋の様子がおかしなことに気付きます。外の様子もどうやらおかしな様子。
どうも、1ヵ月後の町に、何かが起こってるようです……。

この後、タイムマシンとワスレバットをキーにして、ちょっとサスペンスタッチの、非常に込み入った展開が待ち構えています。
続きが気になる方は、ぜひ実際に作品を読んでみて下さい。
ページ数負けしない、見事な大作です。
ガラパ星から来た男」 収録単行本一覧
てんとう虫コミックス 45巻
※単行本名をクリックすると、その単行本の収録話一覧に移動します。
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